癌と言う病気

2009-06-08-Mon-22:57
今、上映されてる『余命1ヶ月の花嫁』
先日ドキュメンタリーが再放送されてて録画を観たんだけど
色々な意味で考えさせられる内容だったな。

癌は身近な病気と言ったら少し変な表現かもしれないが
私にとっては漠然とした病気ではない。
と言うのは4年前に他界した祖母が肺癌の末期だったし
現在は元気な親父サマも6年前に肺癌を患っているからだ。
それぞれ病気の告知や余命については凄く悩んだ記憶がある。

祖母の場合は高齢の上に末期と言う事もあって検査自体も出来ない状態だった。
なので担当医からは告知せず対処療法でやって行く事を告げられていた。
しかし骨(肋骨)に転移していた為かなりの痛みが胸にあったんだろう。
痛みについて尋ねられる度その場凌ぎの嘘をついた。
最終的にはクモ膜下出血を併発し半年間、植物状態に陥り亡くなったが
祖母と最後に交わした言葉は『私は大丈夫。すぐに元気になるから。』だった。
それはきっと最期まで自分の病気は肺の感染症だと思っていた祖母の
精一杯の気遣いだと思うと後になって嘘をつき続けた事を悔やんだ。

親父サマの場合は検査の段階で、ある程度癌である事を悟ってしまったが
担当医は本人には告知せず私達子供に説明をした。
幸いごくごく初期の肺癌で恐らく転移もないであろうとの事。
告知について姉と兄は反対だったが闘病を支えて行く私は逆で
二人の反対を押し切って肺癌である事を告げた。
その時、親父サマから返って来たのは余命について。
もし命の期限が切られてるのならば正直に話して欲しいとの事だった。
親父サマの場合は小さくても一応、会社の経営者って立場だから
先の事を考えると色々整理して置こうと言う思いがあったんだろうな。

その後、手術をして今は元気に暮らしているが
医学の世界では癌の完治は5年と言われていて
5年間、再発がなければ完治したと言えるらしい。
親父サマは今年の夏で7年目を迎える。最近になって少しだけホっとする余裕が出来たけど
1年目2年目と再発に怯える日々はずっと続いて精神的な苦痛はかなりのものだった。

他にも命を脅かす怖い病気は沢山あるけれど癌が怖いとされるのは
支える側の精神的な部分もあるんだと思う。
そして告知については様々な考え方があると思うけど
もし自分が癌になったら告知して欲しいし余命を宣告されたら正直に話して貰いたい。

今回のドキュメンタリーは悲しいと涙しつつ観た一方で
現実的な部分を凄く考えさせられたものだった。


HOME