安楽死・月命日16

2013-08-15-Thu-20:47
安楽死の選択。
アトム王子が腫瘍の疑いを告げられた時から頭の中を過ってた。

怪しい影は両方の腎臓に存在する。検査をすべきか否か?
開腹して行う検査を受けるリスク。高齢である上に肝臓の問題もある。
一番は特異体質で薬物を用いる治療が難しい。
一般的に病院で使用され安全と言われる薬にも反応を起こす為
幼い頃から薬物アレルギーに苦しめられ続けて来たアトム王子。
5歳の時、治療で使った薬でアナフィラキシーショックを起こした際には肝炎を併発。
以後、肝炎は慢性化し病院とは縁が切れず辛い検査を何度も受ける事になる。
そんな経緯もあり、もし此の影の正体が完治しない病だった場合は
もう痛かったり苦しかったりする治療はさせたくないのが心情だった。

そして全てを総合し私の出した結論は積極的な治療はしない事。

勿論、担当医とも安楽死については何度も話し合った。
そして辿り着いた定義は、、、
*先ず完治しない病である事。
*手の施し用が無い事。(適切な治療方法や対処方法が無い事)
*食事も出来ず自力での排泄等が困難な事。

最期になる日は正に全てが合致した状態で
腫瘍で埋め尽くされたアトム王子の肺には僅かな隙間しかなかった。

でも悲しいかな。最期の瞬間迄アトム王子の意識はハッキリしてて
私を見つめる悲しい瞳が、ずっと忘れられない。

悲しみは "死" に対してだったのか私が出した答えへの抵抗だったのか、、、

安楽死させる事は悩み考え覚悟を決めて出した決断で臨んだ事。
けれども、その選択肢が正しかったかは判らない。
思い返せばキリなく複雑な想いが胸の中を葛藤してるのが正直な所。
唯、あの時彼を苦しみから救い出す方法は他には無かったと思う。

だけどもやっぱり、、、
どんな形にせよ生きてる命を止めてしまった事の重さに
罪の意識を感じずにはいられない。私が犯した罪の大きさ。
安楽死と言う言葉は綺麗だけど "此の仔を殺して下さい" ってお願いした事。

あの日からずっと自問自答してる。正解があったら誰か教えて欲しい。
正しい答えは何処にあったんだろう。

rip12

願いは、たった一つだけ。
何時か必ず再会する時に赦されなくても再び愛されたい。
祈りは、、、生き続ける限り 。
背負った罪の重さだけ愛する君が穏やかで居られます様に。

心から…
PM7:18 合掌。.:*:


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